藤岡藤巻の楽屋

ゆるーく書きます

センパイたちとの夜

藤岡藤巻」のフジオカです。

 

先日、前の会社の先輩OBの飲み会がありまして、7人くらいの会なんですが、昨年一人鬼籍に入り、当日一人発熱で5人(藤岡が一番若造です)だったのですが、なんと全員、癌を抱えてました。

 

んで、老人飲みの常ではありますが、病気自慢大会になって、一番新米のフジオカの闘病記は全然聞いてもらえず、それぞれの壮絶さに圧倒されました。一番の80代先輩(尾崎豊奥田民生、米々、プリプリのP)などは、放射線抗がん剤でスキンヘッドなんですが、まあ明るくて、過酷な治療を「ガハハハ」と笑い飛ばしてまして、励まされました。

 

皆さん、往年の酒量からは減りましたが、平気で飲酒しており、まあよく喋ること!あっという間に三時間くらい飲んで食って、あっという間にお開き、突風のような飲み会になりました。

 

「高齢者の二分の一は、癌と付き合って生きる時代」というのを実感出来ましたが、まあ、フジオカの病状は、どうやら最下層の部類だったらしく、まったく相手にされなかったのが、逆に嬉しかったですわ。

 

今さら気づいたんですが、やっぱ音楽ギョーカイの方たちは(成功した人だけかもですが)、ハナシが面白く、頭の回転が速いですねー。

 

なんせ、わがまま極まりないアーティスト、なかなか動かない頑迷な会社、性格最悪なプロダクション社長、底なしに意地悪なメディアのスタッフ相手に、なだめたり、煽てたり、騙したり、励ましたり、時には怒ったりで説得して、相手をコントロールする、要は「人間関係の達人」でなければ、仕事にならない業務だったんだなあと、納得しました。

結局、外部も含め、立場とか欲望とかが違う、それもスキルの高い関係者全員をまとめて、目的を「ヒット」という結果に束ねていくのが、「プロデューサー」の手腕なワケですね。

 

藤岡の実績は足元にも及ばないセンパイ達ですが、老後の様子もそれぞれ達人ならではで、病気や死をも、うまくコントロールしようとしてるように映りました。

参考にして、自分なりの残り時間を計画せねば、と鞭を食らった夜です。

 

もっとも、「フジオカはイイよな~、ライブやったり、You tubeやったり、楽しそうだよな~」と羨ましがられましたが。